2023.4.22 sat ―6.25 sun

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

日本の工芸は、長い歴史の中で培われてきた素材の力を最大限に引き出す伝統的な技法と、洗練された手仕事の美しさで人々を魅了してきました。素朴で美しく機能的な日用品を生み出す工芸や、高度な技術で美の粋を極める美術工芸、実用性にとどまらない独自の表現メディアとしての工芸など、多様なあり方で展開しながら作り手の美意識やその時代の新しい思考を反映し続けています。作品の使用や鑑賞の段階においても、思いがけない手法で情景を演出する「見立て」の文化や、モノと人と場の相互作用から生まれる新たな創造性が見られ、これらは日本の工芸に独自性をもたらす重要な要因であると考えられています。

本展「Slow Culture #kogei」では漆・陶磁・染織・ガラス・金工などの工芸あるいは工芸的要素を取り入れる16名(組)の作家を取り上げ、現代の思考や感覚、新しい素材や技術、そして伝統を融合させた表現を紹介するとともに、自然環境や社会の問題に他ジャンルの専門家と連携して向き合う今日的な工芸観にも注目します。展示空間はデジタルの概念を引用して独自の彫刻観を探求する美術家の熊谷卓哉との協働により設計。会場に流れるサウンドを、美術と音楽をまたいで多才に活動する小松千倫が演出します。デジタルテクノロジーの加速度的な進化により、リアルとバーチャルが融け合う社会の状況を着想源とした「現代を表象する場」を設え、モノと場の調和や対比を生み出す実験的な空間に作品を展示します。

石塚源太|漆

隗楠|漆

𡧃野湧|陶磁

織田隼生|金工

菊池虎十|染織

木田陽子|陶磁

國政サトシ|染織

西條茜|陶磁

佐々木萌水|漆

佐々木怜央|硝子

鈴木祥太|金工

つのだゆき|硝子

土岐謙次|漆

土岐謙次&彦十蒔絵|漆