@KCUA 1 (1F)

2023
陶土、呉須、弁柄、金属顔料、和紙、和糊ほか・酸化焼成された陶土を和表装
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@KCUA 2 (2F)

2022
陶土、呉須・酸化焼成
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記憶の曖昧さはとても移ろいやすいものですが、それは陶芸にも当てはまると言えます。陶芸の制作は、作品を変化させる機会をたくさん抱えています。水分を含んだ陶土が乾燥するとき、作品を焼成するとき、釉薬が熱によって変質するとき…。あらゆる過程を経て、残りうるものだけがただ残っていきます。 この陶土をつかった平面作品は、その制作過程で罅が入ってしまったり、絵画の主要な部分が剥がれ落ちてしまうことが多々あります。風景を収めることや、その肝心な部分が抜け落ちてしまうこと、それでも忘れなかったものを保存し続けることを、陶芸の視点から見つめることができます。
𡧃野湧
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1996年大阪府生まれ、京都府在住。美術作家。ワレモノとしての陶磁に着目し、あえて破損や経年変化を取り入れながら作品を制作する。文化や美術の歴史における保存の在り方を念頭に、ものの存在やものへの触れかた、その遺し方についての新しい視点を提案する。主な発表に「ARTIST'S FAIR KYOTO 2023」(京都新聞ビル)、「土を泳ぐ」(Gallery TOWED/東京/2022)、個展「われてもすえに・その後1」(LAD GALLERY/愛知/2022)、「セラミックマウンテン」(kumagusuku/京都/2022)など。